集客方法一覧|リアル・オンライン×無料・有料のマトリクスで考える

「集客をしなければ」と思っても、思い浮かぶのはチラシかSNSくらい。何から手をつければいいのか分からない——。そんな経営者の方は少なくありません。

打ち手が思いつかないのは、センスや知識が足りないからではありません。集客の方法を「整理する枠」を持っていないだけです。この記事では、集客方法を4つのマスに分けて考える「集客マトリクス」をご紹介します。一緒に整理していきましょう。

この記事の結論
  • 集客方法は「リアル/オンライン」「無料/有料」の2つの軸で、4つのマスに整理できます。
  • 4つのマスそれぞれに、今日から検討できる具体的な打ち手があります。この記事では30個以上を一覧にしました。
  • 大切なのは全部やることではありません。自社がどのマスに偏っているかを知り、空いているマスから1つ試すことです。
目次

そもそも集客マトリクスとは?打ち手が思いつかない理由

打ち手が浮かばないのは「整理する枠」がないから

集客の方法は、数えきれないほどあります。SNS、チラシ、紹介、広告……。一つひとつは聞いたことがあっても、頭の中でバラバラに散らばっていると、いざというときに取り出せません。

たとえるなら、中身がごちゃごちゃの道具箱です。道具はそろっていても、どこに何があるか分からなければ使えません。仕切りを入れて分けるだけで、「今あるもの」と「足りないもの」が見えるようになります。

**集客マトリクスとは、集客の方法を「リアルかオンラインか」「無料か有料か」の2つの軸で、4つのマスに分けて整理する考え方のことです。**この仕切りが、道具箱の仕切りの役割を果たします。

2つの軸:「リアル/オンライン」と「無料/有料」

1つめの軸は、お客様と「どこで」出会うかです。

  • リアル集客とは、店頭・紙・対面など、実際の場所や物を通じてお客様と接点をつくる方法のことです(オフライン集客とも呼ばれます)。
  • オンライン集客とは、スマホやパソコンなど、インターネットを通じてお客様と接点をつくる方法のことです。

2つめの軸は、「お金を払うかどうか」です。

  • 無料の打ち手は、広告費などを払わずに始められます。ただし、手間と時間はかかります。お金の代わりに時間を払う方法と考えると分かりやすいです。
  • 有料の打ち手は、お金を払う代わりに、早く・広く届けやすくなります。お金で時間を買う方法です。そのぶん、支払いを止めると効果も止まりやすい面があります。

なお、紙代など少しの費用で済むものは、この記事では「ほぼ無料」として無料側に入れています。

4つのマスの特徴

2つの軸をかけ合わせると、次の4つのマスができます。

マス代表的な打ち手強み弱み向いている状況
オンライン×無料Googleビジネスプロフィール、SNS費用をかけずに広く発信できる成果が出るまで時間がかかるまず集客の土台をつくりたい
オンライン×有料検索広告、SNS広告狙った人に早く届けられる費用がかかり、止めると効果も止まりやすい短い期間で反応がほしい
リアル×無料紹介、既存のお客様への声かけ信頼があるぶん来店・成約につながりやすい一度に届く人数が少ない今のお客様との関係を深めたい
リアル×有料チラシ、看板ネットをあまり見ない人やお店の近くの人に届く印刷・配布などの費用がかかるお店の周りに広く知らせたい

どのマスが正解、ということはありません。それぞれに得意・不得意があるので、組み合わせて使うのが基本です。


オンライン集客の打ち手一覧

ここからは、各マスの具体的な打ち手を一覧で紹介します。まずはオンラインの2マスです。一つひとつの詳しい説明は省き、名前を並べています。「これは知らなかった」「うちでもできそう」と思うものに印をつけながら読んでみてください。

オンライン×無料:まず土台をつくる打ち手

  • Googleビジネスプロフィール(Googleマップに店舗情報を載せる無料の仕組み)
  • Instagram
  • X(旧Twitter)
  • Facebook
  • TikTok・YouTubeショート(短い縦長の動画)
  • LINE公式アカウント(無料プラン)
  • 自社ブログ・コラム(検索結果に表示されやすくする工夫「SEO」につながります)
  • クチコミへの返信
  • 予約サイト・地域ポータルサイトの無料掲載

このマスは「すぐ効く」より「じわじわ効く」打ち手が中心です。以下の記事も参考にしてください。

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オンライン×有料:お金で時間を買う打ち手

  • リスティング広告(検索された言葉に合わせて表示される広告)
  • SNS広告(InstagramやFacebookなどに表示される広告)
  • Googleマップ上の広告
  • YouTube広告
  • 予約サイト・ポータルサイトの有料プラン
  • ホームページの制作・リニューアル
  • インフルエンサーへの紹介依頼(SNSで影響力のある人に紹介してもらう)
  • LINE公式アカウントの有料プラン

広告でお客様を呼んでも、たどり着いた先のホームページが分かりにくければ問い合わせにはつながりません。

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リアル集客の打ち手一覧

続いて、リアルの2マスです。デジタルの時代でも、リアルの打ち手が古いわけではありません。お客様が普段どこで情報に触れているかに合わせて使い分けましょう。

リアル×無料:今あるご縁を広げる打ち手

  • 既存のお客様への声かけ・次回来店のご案内
  • 紹介のお願い(紹介カードを渡す)
  • 名刺・ショップカードの手渡し
  • 手書きのPOP(店内の小さな案内札)・店頭の黒板
  • 近くの異業種のお店とのチラシ相互設置
  • 地域のイベント・商店街の行事への参加
  • 交流会・勉強会への参加
  • 地域の新聞・情報誌への情報提供(取材してもらうきっかけづくり)

見落とされがちですが、いちばん身近な集客先は「今のお客様」です。新しいお客様を探す前に、このマスが空いていないか確認してみてください。

リアル×有料:お店の周りに広く知らせる打ち手

  • チラシのポスティング(家やお店の郵便受けに直接配る方法)
  • 新聞折込チラシ
  • DM(ダイレクトメール:お客様の自宅に届けるはがきや手紙)
  • 看板・のぼりの設置
  • 地域情報誌・フリーペーパーへの広告掲載
  • 展示会・地域イベントへの出展
  • 駅・バスなどの交通広告
  • ノベルティ(店名や社名入りの販促グッズ)

チラシにQRコードを載せてLINE登録やホームページへ案内するなど、リアルとオンラインをつなぐと、それぞれの弱みを補い合えます。

集客マトリクスの使い方と、よくある失敗

集客マトリクスを使う3ステップ

一覧を眺めるだけでは、打ち手は増えません。次の3ステップで、自社用のマトリクスをつくってみましょう。

  1. 今やっている打ち手を書き込む:紙に十字を書いて4マスをつくり、今やっていることを入れます。
  2. 空いているマス・薄いマスを見つける:どこかのマスに偏っていないかを確認します。
  3. 空いているマスから、無料の打ち手を1つ試す:手ごたえがあれば、有料の打ち手で伸ばします。

効果が出るまでの時間は、打ち手によって違います。一般的に、有料の打ち手は反応が早く見えやすく、無料の打ち手は数か月単位で少しずつ積み上がるものが多いです。「すぐに結果が出ない=失敗」と早合点しないことが大切です。

確認すること見るポイント次の一手
今の打ち手はどのマスに入るか4マスに書き込んで空白を探す空いているマスを把握する
1つのマスに偏っていないかどれか1マスだけ埋まっていないか反対側のマスから1つ選ぶ
無料の土台はあるかGoogleビジネスプロフィール、既存のお客様への声かけなどまず無料の打ち手を整える
有料の打ち手の効果を確かめているか「何を見て来店したか」をお客様に聞いているか反応のない打ち手は見直す
続けられる量か毎週の作業時間に無理がないか打ち手を1〜2個に絞る

よくある失敗①:1つのマスだけに頼っている

たとえば、ある小売店ではチラシだけで集客を続けていました。反応が落ちてきたとき、ほかに頼れる打ち手がなく困ってしまった、というのはよく聞く話です。1つのマスに頼ると、そのマスの調子が悪いときに打つ手がなくなります。

よくある失敗②:いきなり有料から始める

広告は早く効きやすい反面、「何を伝えれば響くのか」が分からないまま出すと、費用だけがかかってしまいます。無料の打ち手で反応を確かめてから有料で伸ばすと、ムダ打ちを減らせます。

よくある失敗③:全部やろうとして続かない

一覧を見ると「あれもこれも」と思いがちです。でも、打ち手を増やしすぎると、どれも中途半端になります。まずは空いているマスから1つ。それを続けられたら、次の1つを足せば十分です。


よくある質問(FAQ)

集客方法にはどんな種類がありますか?

「リアル/オンライン」と「無料/有料」の2つの軸で、4つに分けて考えると整理しやすくなります。オンライン×無料(SNSなど)、オンライン×有料(広告など)、リアル×無料(紹介など)、リアル×有料(チラシなど)です。

お金をかけずにできる集客方法はありますか?

あります。Googleビジネスプロフィール、SNS、既存のお客様への声かけ、紹介のお願いなどです。ただし、お金の代わりに手間と時間がかかるため、続けられる量から始めましょう。

リアル集客とオンライン集客、どちらを優先すべきですか?

どちらが正解ということはありません。自社のお客様が普段どこで情報を探しているかで考えます。チラシにQRコードを載せるなど、両方を組み合わせるのがおすすめです。

集客は何から始めればいいですか?

まず、今やっている打ち手を4つのマスに書き出してみてください。空いているマスの無料の打ち手から1つ試すのが、無理のない始め方です。

有料の集客は、いつから始めるべきですか?

無料の打ち手で「どんな言葉や写真に反応があるか」が見えてからがおすすめです。反応の良い内容を広告に使えるため、ムダな出費を抑えやすくなります。

まとめ

集客の打ち手が思いつかないときは、次のポイントを思い出してください。

  • 集客方法は「リアル/オンライン」「無料/有料」の4つのマスで整理できる
  • 無料は「お金の代わりに時間を払う」、有料は「お金で時間を買う」方法
  • 1つのマスに頼らず、空いているマスから1つずつ試す
  • 無料で反応を確かめてから、有料で伸ばす

まずは紙に4つのマスを書き、今やっていることを書き込んでみましょう。空いているマスが、次の一手のヒントになります。

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